「五感の力」を読んでいます。

【連続投稿572日目】

 

最近、「五感の力」を読んでいます(グラバア俊子著 創元社 2013年)。

 

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我々が日頃生活をしている中で、五感の特別な能力を意識することはそれほどないのかもしれません。なぜなら当たり前のように五感を使って生活しているからです。

だからこそ、五感の世界を知ることで、一人一人が違う感覚を持っていることを認識し、相手の理解を深めていくことが可能となります。

 

本書では、「共感的理解」と呼んでいます。相手の立場に立って、相手の考えを理解すること。それを受容することです。そのためにはまずは自分自身を知る必要があります。自分の五感の力を知ることで、一般化、相対化する。それと他人を比較する。好き嫌いや正しい、間違っている、を判断するのではなく受け止めることが大切だとグラバアさんは書いています。

 

アドラーの「課題の分離」に近いものがありますね。

 

同じ時間、空間を通して、共通の経験をしても、自分と他の人の感じ方はまるで違います。友達と映画を見に行った後、感想がそれぞれ違うのが良い例です。読書会でも同じ本を読んで、こうも感想が違うのか、といった経験を何度もしています。

 

五感を理解することで、自分と他の人は感じ方が違う。だから尊重して受け止めることが大事なんだ。それをこの本から学んでね。とグラバアさんが問いかけています。