【連続投稿1027日目】
「相手の立場に立ち、相手の考え方や受け止め方、思考や行動のパターンを読み解く。そうすることで相手の反応や行動を理解することができ、うまく対応することが可能になる。これこそが「読解力」の本質なのです。」
読解力は、インテリジェンスの世界の「内在的論理を知る」ことと同類だと主張する佐藤優氏。
読解力を高めるためには、様々な立場の人と付き合うことが大切だと述べます。性別、年齢、職業、趣味嗜好、思想信条の違う人。
自分とは違う様々な人と交流することで、自分が思っても見なかった反応を受けることになります。最初は戸惑うかもしれません。それでも「あ、こんな反応があるんだ」「なぜあの人はこう返してきたんだろう」などと考えることが読解力なんですね。
異質なものに触れようとしない状況では、思考が偏ってしまい、相手がなぜこう考えるのか、を考えようとしません。まさしくSNSはそうですよね。同質的な情報しかまわりにないですから。ちょっとした違いだけでも目くじらを立てて相手を罵倒する。マウントを取ろうとしますよね。
本を読んで理解することだけではない、読解力の本質。納得の1冊です。