100年企業の廃業危機と継承に向けて

【連続投稿579日目】

25,321社と53,000社超。

なんの数字かわかりますか。前者は、日本で100年以上続いている会社の数。
後者は、新型コロナウイルスの影響で、全国で廃業する見込みの会社数。

当然、100年企業も廃業危機に直面しています。昨日のNHKクローズアップ現代がこの内容でした。

 

日本の伝統産業を次世代に受け継ぐ事業を営む「和える」代表 矢島里佳さんが生出演されていましたので、視聴しました。

 

100年以上地域で経営している会社は、まさしく地域経済の中核 。もはやその会社単体の話ではなく仕入業者、従業員の雇用含めて地域への影響は大きい。そしてなによりファンがついている。

伝統産業は長期的に売り上げが減少している中で、新型コロナウイ ルスにより一瞬で売上が蒸発してしまった。まだ体力があるうちに廃業を決断した社長の苦渋の顔。

 

しかし、伝統産業を守るべく、M&Aで救いの手を差し伸べる異業種、伝統楽器を使ったバンドがチャリティーコンサートを開いて伝統産業従事者に寄付金を私支援 する。こうした活動も紹介されていました。

 

「買って応援する。ひとりひとりの力が大きな力になる。今伝統文化を応援することは未来を応援することになる」

 

矢島さんのこの言葉。ひとりの力は小さいですが、みんなが買って 、使って、シェアすることでその流れは大きくなっていきます。

素晴らしい技術は、一度失われたら取り戻すことはかなり困難です 。

 

生産性の議論がかまびすしいですが、伝統産業を次世代に継承する話は全く土俵が違います。

 

100年続く会社は、多かれ少なかれファンがいます。隠れたファ ンをどのように掘り起こして、マッチングさせるのか。こうしたことも考えながら番組を見ていました。