「翻訳家なんてなるんじゃなかたった」フリーランスの弱さを考える本

【連続投稿715日目】

 

フリーランスの立場って、こうも弱いのか。出版社と翻訳家の裏事情を赤裸々に語った本でした。

https://www.amazon.co.jp/%E5%87%BA%E7%89%88%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E5%AE%B6%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%97%A5%E8%A8%98-%E5%AE%AE%E5%B4%8E-%E4%BC%B8%E6%B2%BB/dp/4866809124/ref=tmm_hrd_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1614996391&sr=8-1

 

著者の宮崎伸治氏が出版社から受ける理不尽な仕打ちと、それに真っ向から闘った記録です。結局最後は、メンタルに不調をきたし、翻訳家という「職業の死」を迎えることになります。

 

勝手な印税の値引き。短納期での翻訳依頼にもかかわらず出版が延期になることはざらに発生。実績がない翻訳家に対する上から目線の対応。

 

宮崎氏は、自分だけではなく、他の翻訳家までが理不尽な仕打ちを受けないように、出版社と戦います。事案の違う複数の裁判を通して、勝ちを治めていきますがその代償として迎えた職業の死。

 

正しいことをしている人が、必ずしも良い結果を生まない。それでもフリーランスの立場を高めるために、しっかり主張することの大切さ。そして最低限の法律知識。

 

会社員の副業で注目されるフリーランス。立場の弱さを克服するためのヒントが満載の本でした。