【連続投稿891日目】
絵本こそ、大人に読んでもらいたい
絵本を通じて、交流を深めていきたい
絵本の素晴らしさを広めたい
こうした思いから始めた「大人の絵本読書会」。3回目を開催しました。
課題図書は「3びきのかわいいオオカミ」(ユージーン・トリビザス作 ヘレン・オクセンバリー絵 こだま ともこ訳 冨山房 1994年)
ネタバレになりますのでストーリーの説明は割愛します。
参加者から出てきた意見は以下の通りでした。
・わるい大ブタは、実は友達が欲しかったのではないか。 構ってほしくて、わざと悪い
ことをしていたのではないか。
・しかし、オオカミは、母親から「悪い」大ブタに気を付けろと言われたので、大ブタ
は悪い人と決めてかかってしまった。 レッテルを張って人を見てしまう恐ろしさを感
じた。 そのため、オオカミはブタの顔を正視せず、隠れたところから見ている。表情
を見ていればブタも家の壁越しに見ている。お互い顔を見て話したら最初から
違う展開になったかも。
・一番下の白いオオカミは、実はブタを気にしている。 クロッケンやバトミントンをや
っている絵で、末っ子の白いオオカミだけがブタのほうを向いている。実は仲良くな
りたかったのではないか。
・大人が子供に対しての言葉遣いに気を付けないといけない。知らず知らずにレッテル
を張ってしまっている。 許しの気持ち、認め合う気持ちが大切。 ドリルで家を壊し
ているブタの表情が、悲しげに見える。本当は自分もこんなことしたくなかったのか
も。
子育て、親の言動、子供の友達関係、いじめ、など幅広い意見が出てきました。
自分とは全く違う読み方をしていることに気づいた、新鮮な気持ちだった。と最後にコメントをいただき開催してよかったなと改めて思った次第です。