「生き急ぐ」ある経営者の思いがこもった本

【連続投稿716日目】

 

生き急ぐ。

 

尊敬する社会起業家経営コンサルタントの磯部一郎さん、初の著書。2021年3月6日発売されました。

 

https://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%80%A5%E3%81%90-%E7%A3%AF%E9%83%A8%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4867230189

 

isobe-ichiro.com

 

タイトルが冒頭の言葉。

 

「生き急ぐ」は、あたふたと軽薄に生きる。短い命を精いっぱい激しく生きる、やりたいこと、するべきことを焦るように急いですることという意味があります。

 

磯部一郎さんがこの言葉とタイトルに選んだ理由は別にあります。

それは「命の最後を意識しながら、今を大切に生きること」。

人は必ず死を迎えます。例外なく誰もが、です。磯部さんはその死を「暗いトンネル」に例えます。人は生まれながらにして、暗いトンネルに向かって進んでいく。でも普段の生活で暗いトンネルを意識することはほとんどない。時間は無限にあると錯覚してしまい、無駄な時間を過ごしてしまう。

 

そうではなく。

 

暗いトンネルを意識することで、最大限毎日を全うする。そのために時間をどう使うか、決断をいかに早くするか、行動に落とし込んでいく。

ゴールから逆算することで、毎日充実した日々を過ごすことができる。このタイトルにはそういった思いが込めらえています。

 

人生100年時代と言われます。100年から自分の現在の年齢を引いて、あと○○年もある。その間これだけのことができる、と考えていても、「暗いトンネル」はもしかしたら明日不意にやってくるかもしれません。未来のことはわかりません。でも確実に過去と現在は存在します。その現在という時間を最大限に生かすための思考法、行動へのヒントが満載の本です。

ガンが7度再発し、骨髄移植を2回、放射線治療を3回受けた経験から紡ぎだされた言葉の数々には、ただの文字以上に迫ってくるものがあります。

 

この本は、ガンサバイバーだけでなく多くのビジネスマンに勇気と希望を与える本だと思います。