タラントの例えから学ぶ明日への投資

【連続投稿717日目】

 

中小企業診断士受験のために通っていた予備校の合格祝賀会で、ある先生が祝辞で述べたエピソードは、今でも忘れません。

 

それは、聖書の「タラントの例え」。

 

すごく簡単に説明します。

 

旅に出る3人に対して、主人はお金を渡した。Aさんには5タラント、Bさんには2タラント、Cさんには1タラント。それぞれお金を受け取って旅に出た。

 

Aさんは、商売を行いさらに5タラント儲けた。Bさんも同様に商売を行い2タラント儲けた。しかしCさんは地中に1タラントを埋めてお金を隠した。

 

主人と再会した3人は、お金を精算した。A、Bともに主人からは褒められたが、Cさんはお金を増やす努力をしなかったとして怒られた・・・

 

予備校の先生は、このエピソードを引用して「資格を取っても眠らせていては何の役にも立たない。取った資格はどんどん使っていくように」と叱咤激励されました。

 

タラントは、古代ギリシャ、ローマ時代の貨幣通貨。このエピソードからタレント(才能)の語源になったことは言うまでもありません。

 

これは何もお金に限ったことではありません。よく「今日の努力に不足なかりしか」という標語を見かけます。今日やることをしっかりやったか。今日一日に全力を尽くしたか。時間軸で言うと「今日」一日に焦点を当てているようですが、今日の努力は、明日への投資でもあります。

つまり、今日最大限努力したら、明日はさらによい1日になる。努力は未来への投資なんだよ、という意味が込められているような気がしてなりません。

 

遠い将来のことを考えることを考えながらも、そこから逆転の発想を行い、今を大切に生きる。

 

投資の視点を持つと人生豊かになりそうじゃないですか。