【連続投稿725日目】
人生100年時代の生き方をお手本にしたいので紹介してほしい。そう頼まれたら、真っ先にこの人を紹介します。
出版イベントやセミナーなどでよくご一緒させていただく、尊敬するコンサルタントのおひとり、大杉潤さん。大学の大先輩でもあります。
この度、4冊目の著書を出版されました。
タイトルは「定年ひとり起業」
さっそく読ませていただきました。63歳になる大杉さんの人生をかけて学び、実践してきた内容を余すところなく公開している渾身の一冊です。
定年後の三大不安と言われるカネ、孤独、健康(3K不安)を一度に解決するのが85歳まで現役で働くこと、を持論にしている大杉さん。ご自身の85歳までの働き方計画、現在の取組み、過去の考え方を踏まえて、では50代の人が今現在どうすればよいのか、ヒントを与える内容です。
70歳まで働く時代が間もなく到来します。しかし定年延長、再雇用で同じ会社に居続けていても、本人が希望する待遇、職務が得られるかどうかは全くわかりません。雇用する会社にとっても、固定費がかさむ要因になるわけで、当然支払う給与は低く抑えるでしょう。このような状況で、果たして同じ会社に定年再々雇用でい続けるのが本当に幸せなのか。大杉さんは、問題提起します。
そこで提唱するのが「定年ひとり起業」。今まで培った経験を全く違う業界やジャンルの人たちに教えたり、伝えたりする仕事を作り出すとうまくいく、と言っています。
この考え、私も大いに賛同します。自分にとっては普通だと思っていても、他者から見ると貴重な情報だったり、経験だったりします。人生から培われたコンテンツほど、差別化できるものはありません。
本書では、定年ひとり起業に向けたマネープランに始まり、大杉さんご自身の起業までの道のり、その他の方のケーススタディが紹介されています。
なにより、定年ひとり起業がいいところは、やりたいことしかやらないこと。
組織に長年いると、やらざるを得ない仕事がたくさんあります。それでストレスを抱えて、体を壊し、なんていう方を大勢見ています。
やりたいことしかやらなければ、ストレスなんてありません。人付き合いも、出会いたい人だけと出会えばいい。
会社や組織に縛られて、他に選択肢がないから定年再々延長で雇用されるのか。
やりたいことをやりたい場所で、やりたいときにやって、ストレスなく豊かな人生を繰るのか。
人生100年時代のヒントが凝縮された本です。
定年後の姿を描いて、現状を見直したい40代にもお勧めです。
大杉さんの過去の著書は以下となります。
『入社3年目までの仕事の悩みに、ビジネス書10000冊から答えを見つけました』
(キノブックス・2017年)
『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書・2018年)
『銀行員転職マニュアル 大失業時代に生き残る銀行員の「3つの武器」を磨け』
(きずな出版・2019年)