開高健。何が無駄で、何が無駄ではないのか。

【連続投稿742日目】

 

無駄を恐れてはいけない。無駄を軽蔑してはいけない。

何が無駄で、何が無駄でないのか、最後まで分からないのだから。

 

作家、開高健の言葉です。

 

生産現場の改善や業務改善では、無駄をとにかく無くして効率化することが求められます。「7つの習慣」の第3の習慣、重要事項を優先する、でも時間管理のマトリックスを使い、緊急でも重要でもない第4領域を無駄としています。この第4領域を極力減らして、緊急ではないが重要である第2領域に時間を振り分ける重要性を説いています。

 

しかし、この言葉。何が無駄で、何が無駄でないのか。

数日前のブログで、「だらだらするのと、決められずに実行できないことは違う」と書きました。無駄の典型であるだらだらすること。ではだらだらすることを決めた決断も無駄なのでしょうか。

 

そうではないと思います。

 

あえて無駄なことをする、と意志を持っていればそれは無駄なことではない。整然としているところに、あえて無駄なものを持ち込んでみる。そこで波紋が広がり、脳が刺激される。通常とは違う発想が生まれる可能性がある。

 

意図して無駄なことをすることで、そこから生み出されるものがある。後から振り返ってみて、あの時の無駄な行為が、今となっては成功に結び付いたよね。と感じることも多々あります。

 

何が無駄で、何が無駄ではないのか。確かにその時にはわからないかもしれないですね。

 

無意味に、意思なく過ごすことはしないようにしたいものです。