【連続投稿849日目】
コミュニケーションがうまくいかない理由のひとつに、「言わなくてもわかる」問題があります。これくらい言わなくてもできるよね、言わなくても常識的にわかるよね。
指摘される側からしてみたら、そんなの聞いてないですよ。言われないとわかりませんよ。習っていないのに出来ません。
それぞれ立場の違いがありますので、どちらが良い悪いと断じるつもりはありません。
それぞれが生きてきた時代、そこから生み出された価値観。置かれた環境によって考え方も変わるものです。
大事なのは、自分と相手の環境の違いを認識すること。そしてそこに断絶があることを理解し、対話の橋を架けること。
相手が硬直化した思考で、こちらが話をしてもぜんぜんわかってくれない。と考えたとします。しかし、相手にしてみたら自分自身がそうなっていると思われているのです。
なので、相手の硬直した思考を変えるよりも、こちらが柔軟になって対話していく「橋を架ける」ことが人間関係を円滑に進める方法のひとつと言えそうです。
アドラーは、「嫌われる勇気」で、全ての悩みは対人関係であると述べています。
一方で、「他者と働く」(宇田川元一 Newspicksパブリッシング 2019年)では、他社との解釈の枠組みを「ナラティブ」と呼び、そこに橋を架けることで対話が生み出されると述べています。
相手との違いを認めることができれば、こんなに楽なことはないですね。でもこれが一番難しいことなんですが。。