未来人材ビジョンから

【連続投稿1196日目】

 

日本企業の従業員エンゲージメントは、世界全体でみて最低水準。

「現在の勤務先で働き続けたい」と考える人は少ない。

しかし、「転職や起業」の意向を持つ人も少ない。

「転職が賃金増加につながらない」傾向が強い。

企業は人に投資せず、個人も学ばない。 

 

2022年4月に経済産業省が公開した「未来人材ビジョン(中間とりまとめ案)」から抜粋しました。

 

従業員が現在働いている会社への帰属意識は低いが、将来的にずっと今の会社で働きたいとは思わない。しかし、転職や起業をしようとも思っていない。こんな状況の中で、会社は、人をコストだと思っており、投資対象とみなしていない。

 

これでは、会社が元気になるわけないですよね。今のままでもクビになることはないから、適当に仕事しておけば、毎月安定的に給料は入るし、めんどくさい転職とか資格とか必要ないし。

 

こう思っている人がまだまだ相当数いる現状。民間企業に身を置いた経験がある立場から言うと、肌感覚として近いものを感じています。4,50代にその傾向は強いのではないでしょうか。

 

新卒一括採用で成功した歴史を捨てきれない企業。バブル入社、就職氷河期を経験してなんとかこのまま定年を迎えたい世代。それぞれの思惑がマッチしているのが今の状況なんでしょうね。

 

選挙期間中だからこそ、日本の将来について本格的に考えていきたいと思います。