五味太郎の絵本を読んで。

【連続投稿1486日目】

 

絵本の世界を改めて楽しませていただきました。今年読んだ本でも間違いなくTOP3に入るだろう本。「もういちどそのことを、」(五味太郎著 おはなし広場 1998年)。絵本と言いながら写真を使った「絵本」となっています。

 

正直最初は、何を訴えている本なのか、わかりませんでした。

あとから調べてクリスマス用に作られた絵本ということで、キリスト今日の視点で読むんだろうなと気づきました。そこから転じて、この本を読むことで、すでに亡くなった親しい人を思い起こすこともできると思います。

 

ふとした時に、昔つながっていた友達や恋人が今どうしているのか、思い返すことありませんか。年を重ねれば重ねるほど、思い返す人が増えていくように感じています。そうした世界観も楽しむことができるのかもしれません。

この本を読みながらB'zの「いつかのメリークリスマス」やglobe「Precious Memories」の世界観を彷彿とさせる絵本でした。

 

最後の言葉を別の言葉に置き換えると、まったくテイストが変わってしまうことも発見しました。

 

様々な体験をした人が、それぞれの過去を重ね合わせながら、人によって解釈が変わる。絵本の魅力が詰まった、読書体験をさせていただきました。