【連続投稿1514日目】
「道徳と倫理は違う。道徳とは、状況によらない、普遍的な命令。倫理とは、様々な制約がある具体的な状況下で、最善の行動を選ぶことである」「道徳的な態度が行き過ぎると、「○○すべきだ」が氾濫してしまいます。一方、倫理的な態度の第一歩は、「聞く」ことだ」東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授 伊藤亜紗さんが述べています。
さて、ここで「傾聴」が出てきました。カウンセリングで必ず学ぶという、アメリカの心理学者カール・ロジャーズによって提唱された「積極的傾聴」。自らがカウンセリングを行った多くの事例を分析し、聴く側の3要素を提唱したそうです。
- 共感的理解
相手の話を相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとすること。
2.無条件の肯定的関心
相手の話を、善悪、好き嫌いなどの評価を入れずに聴く。相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心をもって聴く。それによって相手は安心して話ができる。
3.自己一致
聞き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくいときはわかりにくいことを伝え、真意を確認する。わからないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。
(参考 厚生労働省「こころの耳」より)
さらに傾聴力を磨いていきます。