「私とは何か」平野啓一郎の本で読書会

【連続投稿1634日目】

 

昨日、「私とは何か 個人から分人へ」(平野啓一郎著 講談社現代新書 2012年)を課題図書とした読書会を開催しました。この本を最初に読んだのが3年前。それからことあるごとにページをめくっている、好きな本のひとつです。

 

様々な対人関係別に、人は違った「自分」になる。学生時代の自分、社会人の自分、取引先の自分。家族に対しての自分。どれが本当の自分か?で多くの人は悩むがそれぞれが本当の自分。全部ひっくるめて自分。それぞれの関係性の自分を、個人との対比で「分人」と呼ぶ。

 

「すべての悩みは対人関係」とアドラーは言いました。しかしこの分人の考え方をとれば、様々な自分がいて当然ですので、悩む必要はないのです。

 

分人が多いということはそれだけたくさんの人間関係、コミュニティに属しているということ。まるでジグソーパズルにように、ひとつのピースが自分を構成する分人なのです。こうやって考えると、気が楽になりませんか?

分人主義については、公式サイトがありました。

dividualism.k-hirano.com