人前で話すことが苦手ではなくなった、ある体験

【連続投稿214日目】

 

以前は、人見知りでした。

と言うと今を知る方からは非常に驚かれます。小学校から高校まで初対面の人と会話をすることができず、もじもじしていました。人前で話すこともとにかく嫌でした。大学時代は無理して溶け込もうとして、弾け過ぎていました。針の振れ幅が広かった。

 

自信がなかったんでしょうね。会話が長続きしなかったらどうしよう、話がつまらないと言われたらどうしよう、みんなが自分を見ている、変なことを話して笑われたらどうしよう・・・

 

場数を踏めば大丈夫だよ、とよく言われました。ただその数をこなす場がない。ある時仕事で、目上の方々が大勢いる中で発表しなければいけないことがありました。緊張して食事ものどを通りません。スピーチ開始後、会場でニコニコしながら時折うなずいてくれる、大変反応がよい方を発見しました。この人のためだけに話そう、と思った瞬間、緊張がほぐれていくのを感じました。この人が分かってくれればそれでよい、と割り切れるようになりました。

それ以来、目の前の人と真摯に向き合えば何とかなるもんだ、と割り切れるようになりました。場数を踏むということも大事ではあると思います。一方で、その場の全員ではなく、誰かに的を絞って伝えたいことを伝える、ということも大事ではないか、と思っています。講演のプロに言わせたら、それは邪道だ、と言われるかもしれませんが・・・個人個人の対処の仕方があってよいと思っています。