逆演算という考え方

【連続投稿310日目】

 

「このサービスをお客様に知らせる努力が不足しています。」

 

と訴える方がいます。ここではこのサービスを「サービスPO」と称します。

このサービスPO、ストーリーがあるわけでもなく、ただ単に自分たちの提供しがっての良さだけを訴えているものです。

 

そもそも、お客様は、そのサービスPOが生み出す価値Aを認めているのでしょうか?と質問しても

「価値AにはこのサービスPOがどうしても必要なんです。ストーリーよりもサービスPOそのものなんです」と返ってくるだけです。

 

本当でしょうか?ほかの手段はないのでしょうか?仮にサービスPOがどんなに素晴らしくてもそれを実現するために時間とコストがかかっていて、なかなかお客様に提供できていない状況では、そもそも価値Aなどないに等しいのではないでしょうか。

 

そういった話をしても「それを言ってしまうとサービスPOの根底が崩れてしまいますよ」と失笑されます。訴えるストーリーが何もないのに。

 

サービスPOがどんな素晴らしくても、訴えかけるものがなければ、お客様には全く伝わりません。今の時代、お客様が求めているのはストーリー性のある価値Aです。

 

しかも、いくらストーリー性があっても、社会的な意義やSDGsと関連しないストーリーではなかなかお客様は受けれいてもらえなくなっています。自分勝手な独りよがりのストーリーは、いくらPRがうまくても長続きしません。

 

こういう時にこそ、逆演算という発想が大切になります。お客様が求めている価値Aを実現するためには、どういったことが必要なになるのか、ゼロベースで発想してみることです。そうすると解が変わってきます。

 

発想に行き詰ったとき、この逆演算を行うことをお勧めします。