【連続投稿1190日目】
そろそろ上半期に読んだ本ベスト10をまとめようかと思いますが、間違いなくTOP3にはいるのがこちら。
「自分の中に毒を持て」。
赤い表紙に黒字で書かれた刺激的なタイトル。1996年に亡くなった芸術家が、亡くなる3年前に出版した本です。岡本太郎。改めて説明するまでもないと思います。大阪万博の太陽の塔で一躍時の人になりました。また、「芸術は爆発だ」の言葉はあまりにも有名ですね。
さて、ページを開くと、1ページ目にこれまた赤い厚紙に書かれた黒文字が飛び込んできます。「いのちを懸けて運命と対決するのだ。そのとき、切実にぶつかるのは己自身だ。己が最大の味方であり、また敵なのである」この挑戦的なセリフ。この本を読むためには、自分自身と向き合う覚悟が必要だと、岡本太郎は冒頭から挑戦状を読者に叩きつけてきます。
本書は、4章からなります。
第1章 意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない。
第2章 個性は出し方 薬になるか毒になるか。
第3章 相手の中から引き出す自分 それが愛。
第4章 あなたは常識人間を捨てられるか。
章立てを読むだけでも十分お腹が満たされます。その中でも印象に残った部分をご紹介します。第1章5節「捨てる主義のすすめ」。辞めるべきことを2つ挙げています。ひとつが計画。「計画を立てても3日坊主になったらどうしようと不安になる必要は全くない。続かなければ続かなくてよい。他のことをまた始めて、ダメならまたやめればいい。計画がダメになることも、計画のうちに入る。さまざまなバリエーションで自分の運命を試す『計画』を持つほうが面白い。」
もうひとつが「『今はまだ駄目だけど、いずれ』と絶対に言わないこと。このセリフを言う人に限って、現在の自分に責任を持っていない。『いずれ』『昔はこうだった』と言って現在の生き方をごまかしている人は、現在の自分に責任を取らないだけなのだ。現在のこの瞬間にベストを尽くさなければならない。」と訴えます。
どうですか?非常に興味が湧いてきませんか?本当におススメですよ~