8月15日終戦の日。

【連続投稿512日目】

 

世界史的には、太平洋戦争が終わった日は1945年9月2日。日本がミズーリ号で降伏文書に調印した日とされています。ただ、日本人としては8月15日で終戦、というのが一般的ですよね。

 

終戦から、今日で75年。では、1945年を起点に、75年前を考えたら1870年。明治改元から2年、まだ維新まっただ中でした。ちなみに帝国陸軍1871年に薩摩、長州、土佐から徴集・組織された天皇直属の御親兵が起源とされています。帝国海軍は1872年に海軍省が設置されます。もちろん海軍に関しては、江戸幕府時代軍艦奉行や咸臨丸の派遣などに遡ることもできます。

 

こうした時間軸を見ると、軍隊ができてから終焉までの期間と憲法上軍隊を保持せず平和を享受できた期間が同じというのは、なんとも不思議な気持ちになります。

 

しかし「明治は遠くになりにけり」と同列で「終戦は遠くになりにけり」で済ましてはいけない。時間軸と風化は全く別物です。

 

今日の日本経済新聞の社説は「戦争の何を語り継ぐべきなのか」でした。現代の基準で歴史を判断することが正しいとは思いません。その時々の状況、背景を理解したうえで、先人の営みに向き合うことが大切なのではないでしょうか。

 

ただ一つだけ言えること。先人の尊い犠牲の上に、現在の平和が成り立っている事実。これだけは忘れてはいけません。未来もこの平和が続くことを祈ってやみません。