【連続投稿1180日目】
職場でも家庭でもない第三の場所。アメリカの社会学者、レイ・オルデンバーグ(1932~)がその著書『ザ・グレート・グッド・プレイス』(1989)(The Great Good Place)で提唱しました。サードプレイス研究の第一人者で「カフェから時代は創られる」(クルミド出版 2020年)の著者、飯田美樹さんによるとサードプレイスの要件は10個あります。(オルデンバーグは著書で8要件を提示しています)。
・インフォーマルパブリックライフの中核となる存在。
・人が行きかう公共空間に位置するほうが良い。
・ニュートラルな場所(社会階層が入り混じっている)。
・会話がメイン。
・時間的、立地的なアクセスの良さ。
・主人より常連客に承認された友達になる(常連の存在)。
・派手な存在ではなく、わざわざおしゃれしていく場所ではない。
・あたたかみのないサードプレイスは存続しえない。
・予期せぬことが起こる。
・参加者が主体的になれる。
活用できる事業者様は以下の状況を想定しています。
経営ステージ
・これから起業しようとしている方
・既存事業が苦しくて事業転換を考えている方
・事業承継し、既存の事業に加えて新しい価値を提供したいと考えている方
課題
・モノからコトへと言われるが、具体的に何をすればいいかわからない方
・売上が減少しており、既存のスタイルでは長続きしないと考えている方
・他のお店と連携して地域を盛り上げたいと思っている方
想定している業種・業態
・独立系の小規模店、業種、業態は問わない。
サードプレイスはあくまでも考え方であり、コトづくりの手段のひとつ。つまり、事業者様のありたい姿と現状のギャップ=課題を明らかにし、解決するために上記の定義を具体化して実行したらどうか、というものです。
この考えをうまく生かして改善につなげてもらえればと思います。