芋づる式読書 自分の読書脳

【連続投稿1628日目】

 

秋と言えば読書。2023年10月時点での自分自身の読書脳を紐解いてみたいと思います。何を起点にするかで全く展開が変わりますが、私が主催する10月の読書会、課題本が「日蝕」(平野啓一郎 新潮文庫 2002年)。これを起点としましょう。

平野啓一郎氏のデビュー作で芥川賞を受賞した作品です。中世キリスト教の世界観が古典調で書かれています。そして派生する本、平野啓一郎と言えばやはりこれ。「私とは何か 個人から分人へ」(講談社現代新書 2012年)。私の大好きな本です。自分らしさとはどうやって生まれるのか。他社との距離をいかにとるか。人間関係に悩んでいるとき、この本を読んで気持ちが楽になった、という方をたくさん知っています。多くの方に読んでほしいと思っています。

同じようなテーマの「ある男」(文春文庫 2021年)。2022年公開の映画原作になったので読んだ方も多いのではないでしょうか。「愛したはずの夫は、まったくの別人であった」。愛とは何か、過去を変えて生きていけるのか。過去に傷を負ったものが、本当の愛にたどり着いていいのか。色々と問いかけてくれる本です。

 

芋づる式にまだまだ続きますが、とりあえずこのへんで。