なんで?を深掘りすると哲学になる

【4月13日 連続投稿1906日目】

 

以前、「水中の哲学者たち」(永井玲衣著 2021年 晶文社)を読みました。

 

哲学者、永井玲衣さんのエッセイ集。すごく腹落ちしました。

哲学は人がどう生きるべきか、真理をとことん突き詰めたものだと思っていますし、実は非常に役立つ学問だと感じています。しかし難解な言葉を使い、高い城壁を築き、そこに誰も入れないような世界を作ってしまっている。非常にもったいないと思っていました。

この本で、永井さんは「哲学は意外とシンプルである。哲学とは『なんで?』と問うことだからだ」「だから、学問というよりは、行為や営みと表現したほうがいいかもしれない」(P130)。

この文言こそ、私が求めていたもの!あわただしい日常の中において、疑問、不安、不満、違和感。こうした時にふと立ち止まり「なんで今自分はそんな感覚に襲われているのだろう?」と考えること。その行為そのものがすでに哲学の始まりなんですよね。