自分がいないと回らない?は本当か

【6月19日 連続投稿1973日目】

昔、「自分がいないと組織が回らない」と豪語している人がいまし た。
確かにその人は組織の中で目立っていて、その人の言動が暗黙の了 解で組織を動かしていた点はありました。
少々体調が悪くても、必死で仕事をしている姿を見て、その当時は 「あの人はすごい人だ」と思った記憶があります。私だけでなくほかの人もある意味尊敬の念でその人を見 ていたことでしょう。

まだ、昭和の体質が残っていた時代の話です。

いま改めて思うのは、そんな組織ではいずれ崩壊すること。一人に 依存して、仕組みもろくになく、気合と根性だけが美徳とされていましたから。当時、実際に赤字でしたし 、数年後には解体する目にあいました。

若いころ、あるベテランコンサルタントに言われたことがあります 。組織を引っ張る立場になったら、その瞬間から自分の後に引き継ぐ人を育てるのが仕事だよと。自分がいなくなっ ても永続的に発展し続ける組織体制整備、人材育成、組織のトップが必要なことは何かを見誤ってはいけない 、との指摘でした。

自分がいないと回らない、と思っている人がいたら、それは「自分 の仕事はダメな仕事してます」と言っているようなものですので、気を付けた方がよいでしょう。