声に出してみる

【12月16日 連続投稿2460日目】

自分の頭の中で考えていることと、実際に声に出して人に話すことの間には、大きな違いがあります。

頭の中では、考えはとても速く、ときには支離滅裂な形で流れています。そんな状態でもわかったつもりでいます。1日に6万回選択していると言われるくらいですから、相当のスピードで頭の中は開店しているはずです。

 

しかし、「声」という形に変換して言語化した瞬間、思考は一度立ち止まり、整理されます。まるで雪の結晶のように。(最近綿矢りさにはまっていて、この表現があったので使ってみました)

 

人に聞かせるため、あるいは自分自身に聞かせるために、言葉を選び、論理を構築するプロセスは、それ自体が「思考のトレーニング」になっているんでしょうね。

コーチングではオートクライン効果と言って、言語化して、自分が発した声を音として聞くと、思考が整理されると言われています。

 

「何かモヤモヤする」と感じているときこそ、誰かに聞いてもらう必要はありません。

一人で構わないので、今感じていることをただ声に出して言ってみる。(誰もいない所じゃないと怪しまれますけどね。)

そうすると、モヤモヤの正体がどこにあるのか、解決の糸口はどこなのかが、驚くほどクリアに見えてくることがあります。