【12月19日 連続投稿2463日目】
先日、ある経営者の方とお話しする機会がありました。
その方は、笑いながらこんなことを言われました。
「結局のところ、経営者なんてみんな社会不適合者ですよ」
自嘲気味な響きの中にも、どこか突き抜けたような潔さを感じて、思わずこちらも、つられて笑ってしまいました。世の中の決めた枠組みや、「当たり前」とされるルールの中に、どうしても自分を押し込められない。
そんな人たちが、自分の居場所を自分で作るしかなかった。その結果が、今の姿なのだろうな、と。
「不適合」という言葉は一般的にはネガティブに聞こえますが、それは、自分に対して「嘘をつけない」ということの裏返しでもあります。安易にまわりに合わせれば楽になれるのに、自分の違和感を無視することができない。
それは、とても不器用で、それでいて、とても誠実な生き方だと思うのです。
どうしても人と同じであることに安心を求めてしまいますが、その「馴染めなさ」の中にこそ、その人にしかできない仕事の種があるわけで。
自分の「不適合」な部分を無理に矯正するのではなく、そのまま大切に抱えて生きていくかっこよさ。
そしてそれを実践している経営者に、心から尊敬した、そんな瞬間でした。