意識改革と行動はどちらが先か。

【連続投稿140日目】

 

以前、あるコンサルタントから言われました。「まずは意識改革だ!その後に改善だ!」違和感を感じながらも、反論を許さないコンサルでしたので黙々と改善に取り組んでいました。

 

意識改革は、ただじっと座って何もせずに出来るものではないと思っています。何かの行動をして、脳と心に刺激を受けながら変わっていくものではないでしょうか。

まずは意識改革その後改善、というシーケンシャルなものではなく、パラレルに進むものであるはずです。

 

仕事は選択肢を自分で作れるかどうか

【連続投稿139日目】

 

社会人になりたての頃、上司に仕事の相談をしに行くと「で?」と返答されることが多々ありました。つまり、相談のつもりでしたが事実を報告しただけに過ぎず、そこに「自分はこうしたい」という意思が入っていなかったのです。

 

その後は自分の考えを示すようになりました。今度は「こういう可能性はないの?」と返ってきます。1つの考えが正しいと思い込み、その他の選択肢を検討するところか、思い付かなかった状態でした。相談される方からしてみたら、たった1つの選択肢を示されても判断がつかないでしょう。

 

それからは、複数の選択肢を考え、その良否を判断したうえで、結果を伝えるようにしました。

仕事というのは選択肢を自分で作り、良否を判断し行動できるかどうか、だと思います。

 

最後に、「仕事は反射神経だ」、と仰った方がいました。上記の思考プロセスをいかに早く出来るか。反射的に選択肢がすぐに思い付き、判断できるか。スピード感を持って仕事しよう、そういう意味に解釈しました。

未来を予想する時は過去を参考にする

【連続投稿138日目】

 

新規事業立案や新商品開発する過程で、5年後、10年後の社会を描きニーズを抽出する作業を、よく行います。もしくは、様々な役割文献で未来予想図が出ていますので、そういったものを参考にすることもあるかと思います。

 

ここで参考にしたいのが、過去です。5年前、10年前の社会はどうなっていただろうか。その当時、現在をどのように予想していたか。

こうした視点で物事を見ていくと、ヒントが隠されていることがあります。

 

未来は現在の延長であり、現在は過去の積み重ねです。イノベーションが既存の知と他の既存の知の掛け合わせなので、既存の知が生まれた過去を遡ることは、あながち無駄ではないと思います。

 

 

負けるシナリオ作り

【連続投稿137日目】

 

負けるシナリオ、と聞いて何それ?と思われるかもしれませんね。私も最初に聞いた時には同じ印象になりました。

 

何か新しい商品を販売する際に、普通であれば勝てる、つまり事業が拡大するストーリーを描きますよね。

負けるシナリオとは、商品が社会から受け入れられずに、事業が拡大しない理由を抽出するというものです。抽出された要素を潰していくことで、勝てる可能性を高めていきます。

「負けには、必ず負けた理由がある。だからその原因を検証し、次に備えることが大切だ」野村克也監督が常々口にしていた言葉で、著書にもなっています。

 

完全に終わってしまった(負けてしまった)商品のレビューを行うには有効です。

ただし、現在進行中の商品、場面を対象とした事業計画で必要という訳ではありません。スピードが求められる時代では、走りながら改良を加えたり、方向転換する柔軟さが求められるからです。

 

他の手法と同様、上手く使いこなしたいものです。

 

 

RPAの注意点

【連続投稿136日目】

 

働き方改革の流れで、RPAを使って業務を自動化するという話をよく聞きます。人が行っている作業的な仕事をITを使って効率化し、そこで浮いた時間をもっと付加価値がある業務に活用する、という考えです。

 

しかし、RPAに過大な期待を抱いていませんか?ITツールを導入すれば課題が全て解決できる訳ではないのと同様、何でもRPAに置き換えられる訳ではありません。

 

特にRPAは作業手順をプログラム化するのに意外と工数が掛かります。そのため、作業内容によってはあまり効果が発現されない作業もあります。

 

まずは、人がやっている作業の業務改善を行うこと。無くす、一緒にする、順番を変えてみる、簡単にしてみる。

作業手順をシンプルにし続けることは、常にやっていかなければ行けません。

その上で、繰り返し作業が多い業務についてはRPAに置き換えると効果が出やすいです。

 

上手く活用したいですね。

信用と信頼の違い

【連続投稿135日目】

 

昨日に続き、類似言葉の違いについて考えてみたいと思います。

「信用」と「信頼」についてです。

 

「信用」の意味を調べてみました。

1.確かなものと信じて受け入れること。

2.それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。

  また、世間が与える、そのような評価。
3.現在の給付に対して、後日にその反対給付を行うことを認めること。当事者間に

  設定される債権・債務の関係。

 

次いで「信頼」です。

信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。

ある人や物を高く評価して、すべて任せられるという気持ちをいだくこと。

信じてたよりとすること。信用してまかせること。

 

自分なりに解釈すると、

信用とは、過去の積み重ねで培われた評価。信頼とは、高い信用に対して、物事を任せられること。

信用は評価なので高い低いあるが、信頼は、高い信用の前提に立っている。信用が低いものに任せることはできない。

 

というものです。信用は過去、信頼は未来、とも言えるかと思います。

 

よく、「信頼しても信用するな」という言葉を聞きますが、これは信頼して任せているが、出てくる結果に対しては絶対ということはないので、自分の目でもしっかりと確認する。という意味ですね。

 

今後も類似表現の違いを載せていきたいと思います。

 

考えると悩むの違い

【連続投稿134日目】

 

「考える」と「悩む」の違いって、何でしょうか?

「経営者の孤独。」(土門蘭 22019 ポプラ社)を読んでいて、複数の経営者に投げかける質問です。

それぞれ答えが違うのであえてここでは紹介しません。自分なりに考えてみたいと思います。

 

いつものごとく、語源から調べてみます(いずれも諸説ありです)。

「考える」

文語ではか‐むかふ。最初の「か」は「住処(すみか)」「在処(ありか)」などの「か」で、場所を示す言葉。「むかふ」は、二つの物事を向かい合わせにする、両者を向かい合わせる、という意味だそうです。

 

「悩む」

ナエヤム(萎病)の義。ナユ(萎)の転。ナユ(萎)と同根。脳病むの義。
ナヤム(直止)の義で、ナカコ(心)のヤム(病)の中略。ナエアム(萎編)の約。
ナヤミはナガヤミ(長病)の意からの転?

いずれにしても、萎える、病む、というメンタル的に落ち込むようなイメージが伺えます。

漢字の成り立ちでは心と頭を組み合わせた字だそうです。

 

語源から分かることをまとめてみました。

「考える」は、目標に向かって課題を解決するために、様々な方法を比較するプロセス。

「悩む」は、目標がなく、深みにはまって気持ちが萎えてしまっている。それに伴いやる気も起きない状態。

 

実は似たような言葉でも全く意味合いは違いますね。

 

著書の中である経営者は答えています「事業を行う上で、考えることがあっても悩むことはない」「悩むということはない」

 

語源から考えると、経営者の深層心理に少しでも近づくことができるかもしれません。