パラダイムシフトは世代交代である。

【連続投稿686日目】

 

昨年7月に掲載したブログを掘り起こしました。

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パラダイムシフトとは世代交代である」

 

京都大学准教授だった瀧本哲史さんは、断言します。

 

米国の科学者、哲学者トーマス・クーンの著書「科学革命の構造」。科学の変化は累積的に起きるのではなく、断続した革命的変化で起きると指摘し、これをパラダイムシフトと表現しています。

 

17世紀、天動説から地動説にパラダイムがシフトしたのはなぜか。それは天動説を信じた古い世代が死んで地動説を信じた若い世代へ、主流派が交代したからだと瀧本氏は指摘します。

 

世の中を変えたいと考える若い世代が正しい選択をして行動すれば、いずれ世界は変わる。だから若い世代はもっと政治や政策立案に積極的にかかわって欲しい、と問題提起します。

 

どうせ自分たちの声は届かないから、と腐らずにほんの少しでもいいから社会を変える行動を起こしてみませんか。反対者が8割いても残りの2割が賛成してくれれば、変わります。

 

そんな若い世代が活躍する場を提供するのが、上の役割です。出る杭を打つのが上の役割ではありませんよ。

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改めて読み返しても瀧本さんのこの意見に全く異論はありません。

 

 

組織は戦略に従う。戦略は組織に従う。どっち?

【連続投稿685日目】

 

組織は戦略に従う。

 

アメリカの経営史学者アルフレッド・チャンドラー有名な言葉です。

 

ja.wikipedia.org

 

もともとは、企業の規模拡大に伴い意思決定を分権化する、つまり事業部制を取り入れることを、冒頭の言葉で端的に表したものではあります。が転じて社会環境の変化に応じて組織も様々なありかたにかえていくべきだ、というものです。

 

組織ありきの議論ではなく、会社の方向性をどうしたいのか、そのためにいまのリソースをどう配分すべきか。不足するリソースをどこから持ってくるか。これらを考えて機能的に発揮できる組織体はどうあればよいか。

 

方向性からブレイクダウンした組織設計が必要となります。方向性がないままに組織論を議論しても、手段の目的化になるだけです。

 

一方、戦略は組織に従う、と言ったのは、アンゾフでした。

 

ja.wikipedia.org

戦略が正しくても、人や組織にフィットしていなければ、やり抜くことができない。

今の組織文化、リソースは尊重しながら現存リソースを最大限に生かそう、という考え方です。

 

組織構造は戦略に従う。しかし戦略は組織文化に従う。

ミッション、ビジョン

組織文化

戦略

組織構造

 

こうした理解をすれば、わかりやすいかもしれません。組織文化は尊重しつつも、改革する際の組織構造は、ミッション、ビジョンに従う。

 

 

 

 

 

 

こんな破天荒な母親の人生、尊敬します

【連続投稿684日目】

 

これって、NHKの朝ドラになりそう。

 

読後の感想です。あまりにも破天荒すぎて、どこまでが本当で、どこからが創作なのかと思ってしまいました。いや全て事実なんでしょうけども。

ただし、この立場になるのは、自分は嫌だ。と純粋に感じたのが正直なところです。

 

ヴィオラ母さん」(ヤマザキマリ 文藝春秋 2019年)

ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ | ヤマザキマリ |本 | 通販 | Amazon

 

テルマエ・ロマエ」で有名な漫画家のヤマザキマリさんが、母親の「リョウコさん」を描いた本です

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX) | ヤマザキマリ |本 | 通販 | Amazon

 

ヴィオラ奏者のお母さま。自分が本当にやりたいことをやるために北海道に移住します。時は1960年。まだ女性が男性に交じって仕事をする時代ではなかった頃。

北海道で出会った人と結婚するも早くに先立たれ、ヤマザキマリとその妹を育てるシングルマザーに。

自分が選んだ仕事に誇りを持ち、仕事にも育児にも全力で取り組むリョウコさん。

ヤマザキマリの担任がリョウコさんに宛てた手紙がその生き方を物語っています。

「この社会で活き活きと生きること。たとえいつも一緒にいられなくても、一生懸命に働き、満足していること。それを知ってもらうことも、素晴らしい母親のあり方です」

 

やりたいことを仕事にして、子供に犠牲を強いながらも、不器用ながら最高に愛情を注ぐ。

ヤマザキマリが突然、イタリアから結婚もせず、子供を産んで連れて帰ってきた時「孫の代まで私の責任だ」といって世話をする。このエピソードだけでもどれだけの大人物かがわかりますね。

 

生きるって結局は楽しいんだよ。

 

帯に書かれているこの言葉。胸を張って言える人生を歩んでいきたいと、改めて感じた一冊でした。

これでいいのだ。バカボンは偉大な漫画。

【連続投稿683日目】

 

天才バカボンは、仏教的な漫画だと言われています。バカボンは「薄伽婆」(バガボン、釈迦、如来のこと)ですし、これでいいのだ、の考え方はあるがまま、絶対肯定。自然法爾(じねんほうに)の世界観です。

バカボンの由来には諸説あるようです)

 

これでいいのだ。これをリーダー像として取り入れたのが船橋屋八代目当主渡辺雅司氏です。著書「Being Management」のオープニングに、いきなりバカボンの話が出てきます。

https://www.amazon.co.jp/Being-Management-%E3%80%8C%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E3%81%86%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%81%84%E3%81%8F%E3%80%82-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E9%9B%85%E5%8F%B8/dp/456984300X/ref=tmm_hrd_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=

 

あるがままを受け入れると、どれだけ気分が楽になるか。だって、自分は自分ですから。出来ないことはできないし、自分より得意な人にお願いすればいい。何でも自分でやろうとしても、土台無理な話です。

 

これでいいのだ。

 

なんて気が楽になることば何でしょう。

 

 

 

 

 

 

型を守ること、破ること 守破離

【連続投稿682日目】

 

型にはまる。

 

どちらかというとマイナスイメージがある言葉かもしれません。決められたことを忠実にこなす。応用が利かない。型通りの答え方で面白みがない。

 

一方で、型を破る。これは既存概念を壊す、従来の発想にとらわれない、そうしたプラスの意味がありそうです。

 

しかし、型を身につけなければ、型を破ることはできません。型がないのに型を破ろうしても、そもそも破る型がない。

これは、守破離にも通じますよね。まずは守る。その上で自分に合ったより良い方法を見つけ出す。型と自分が見つけた方法療法に精通することで、既存の型から離れた新しい独自の方法を見つける。

 

型を守るのは、無意識にその動作ができること。頭脳知ではなく身体知。体で無意識に反応するくらい、体が覚えこむまで、徹底すること。何か究める「道」の世界の話だけではありません。

 

皆さんは自分自身の型を持っていますか?

 

 

やりたいことでお金を稼ぐ

【連続投稿681日目】

 

やりたいことをやって、お金をもえらる仕事をしたい。昔は漠然としたあこがれがありました。

「それを当時の上司に話すと、そんな仕事はない。仕事はやりたくないけどやらなければいけないものだ。」と説教されたものです。

 

20年以上前の話です。

 

今思えば、そんなネタを酒の肴として、仕事帰りに同僚と飲みながらグチっていた、古き時代の情景でした。

 

やりたいことをやってお金をお貰う仕事をしたい。この思いはいまだに変わっていません。むしろ強くなっています。

 

時代は変わり、こうした考えが受け入れられる雰囲気が出来上がってきました。

 

今なら胸を張って言えます。やりたい仕事しかしなくていいんじゃないの、と。

 

それをやるには勇気がいります。断る勇気が必要です。当然結果も求められます。

 

それでも、やりたいことをやる。これを軸にしていきます。

 

「しずけさとユーモアを」

【連続投稿680日目】

 

しずけさとユーモアを。

 

東京都足立区千住に、2015年9月設立されたセンジュ出版。代表取締役の吉満明子様が執筆した本です。

www.amazon.co.jp

 

senju-pub.com

センジュ出版がどのようにして生まれたのか。ご自身の半生を振り返りながら、出版にかける想い、本への愛情、そして感謝の思いがあふれんばかりに詰め込まれています。

 

2020年、中小企業診断士の研究会でコロナ禍の中小企業経営についてお話ししてもらいました。生々しい話と経営者に寄り添ってほしい、理念を一緒に信じてほしい。それで救われる人がいる。この言葉は間違いなく自分自身の軸になっています。

 

この本が出版されてから1年。コロナ禍のなかでも、多くの方に読まれています。

それは、本の素晴らしさもさることながら、吉満様の人間性も大いに影響していると思っています。

本に対する愛情。答えを提供するのではなく、問いを立てる本の読み方。

 

我が子を愛するように、本を愛している。それが伝わってきます。

 

これからも、陰ながら応援させていただきます。

 

出版1周年。本当におめでとうございます。