子供のやりたいことに親はどこまで許容するか

【連続投稿798日目】

 

イチローの小学校卒業文集。プロ野球選手になぜなりたいのか、そのためにはどうった進路を進めばいいのか。そのためには今何をすべきなのか、がしっかりと書かれています。有名なエピソードですので、ご存じの方も多いでしょう。

 

この方の卒業文集は、真っ白でした。ただ名前だけが書かれたまま。

 

担任の先生が聞いたら「歌とダンスで生きていくから高校にはいきません。」「大学を出たって社会に貢献できるとは限らない。私は中卒でもやります」とはっきり答えたそうです。

 

歌とダンスで生きていく、と明確に決めていたからこそあえて文字にしなかったのか。それともそんな時間があるなら、歌とダンスの練習をしていたほうが楽しかったのか。

 

大学を出たって社会に貢献できるとは限らない。

社会に向けて突き刺した強い意志は、その後25年も輝きを失うことなく、多くの人の心に爪痕を残しました。

 

中卒でもやりたいことをやる、と子供が訴えた時、果たしてそれを許す親がどれだけいるのか。その点でもこの子の母親は素敵な方だったんだなと思います。子どもの才能と情熱を信じ続けたんですね。なかなかできることではありません。

 

卒業文集を白紙で提出するくらい、子供が好きなことにのめりこんだとき、安室奈美恵の母親のように振る舞うことができますか?