食事と読書は同じ?

【連続投稿1184日目】

 

「世の中にいろんな食べ物があるように、本は食べてみないとわからない。毎日毎日、すごい数の本が街の書店に並び、図書館にもすごい数の本があるけれど、世界中の食材と料理の数を見て、その数に驚いて食べるのをやめる人がいないように、本と接するというのは、とてもフィジカルなことなんです。(中略)だから読書も「食読」のようなものなんです」(「多読術」松岡正剛 2009年 ちくまプリマ―新書)。

 

さすがは、松岡正剛。読書を食事ととらえるこの表現には、唸ってしまいました。確かに数多ある食材を目の前にしても、拒絶反応は起きません。むしろどれも食べたくなってしまうものですよね。本も同じ。この領域は苦手だからと言って手に取ろうとしないのは非常にもったいない。

 

読書=量×質に分解されます。

量=読んだ冊数×1冊を繰り返し読んだ回数

質=ジャンルの幅×一つのジャンルの深さ

様々な料理を食わず嫌いせずに食べる、というと大げさですが「食読」というからには、食わず嫌いにだけはならないようにしたいものです。