オトナの保育園

【連続投稿1254日目】

 

ある保育士の方が言いました。「預かっている子供にはいつも、ありのままでいいんだよと伝えている。大人になっても根っこは同じ。改めてありのままでいいんだよと伝えたい。」

 

なんか染み渡る言葉じゃないですか。子供に対して「ありのままでいい」と言えるだけも素敵ですが、大人も色々なしがらみがあって、苦労しているけど「ありのままでいい」と言われると、癒されます。言われて慣れていないこの言葉、どんどん行ってもらう場、つまり「オトナの保育園」があってもいいのでは、と感想を思わずこぼしてしまいました。

 

平野啓一郎が「個とはなにか 個人から分人へ」(講談社現代新書 2019年)で、様々な人間関係の中でいろいろな顔を見せる自分が、全て自分自身なんだと言っています。対人関係ごとに顔を使い分けることは、全く悪いことではないんだよ。むしろ人と付き合えばそれに応じた顔があって当たり前。

 

色々な顔があることも自分。それを受け止める。ありのままの自分だと思うことで気分が軽くなる。

 

人からどう思われようが、それでいいのではないでしょうか。