食料、給料から見る社長の仕事

【連続投稿1362日目】

 

「社長に求められるのは、社員がメシを食えるように給料を支払うこと。

毎日おにぎりを配ったからといって、メシを食わせていることにはならない。

社員が自分の幸せをそれぞれ追求する環境をつくることが「メシが食える」ということ。

社員の一人ひとりが、誰かに何かをしてあげるところまでが、自分の幸せに含まれる。それがメシを食うこと」

糸井重里の言葉です。

 

ローマ人の物語」で塩野七生が同様のことを言っていました。「国民の食糧を確保すること、これこそ一国のリーダーに求められる」。軍隊で言えば兵站の確保となります。

 

しかしよく読むと、糸井さんらしい独特の表現で社員の自己実現、仕事を通した貢献を求めています。そうした環境づくりが社長の仕事だと。従業員が安心して、安全な場で心身ともに健康でいられるためにも、給料をしっかり払うことが大切だと説いています。

 

給料日を喜ぶのが従業員、給料日を怖いと思うのが社長。社員に安心安全な職場環境を提供し、働いてもらうためにも安心して食料を確保してもらう。そのための原資を毎月しっかりと支払うことが、最大の責務とも言えますね。