北の国から92巣立ちより

【連続投稿934日目】

 

やるならいましかねぇ。

 

北の国から92巣立ち」で、田中邦衛演じる黒板五郎が、歌います。音程も全く会っていないのに、いやだからこそ耳に残るこのフレーズ。

 

20年後には林先生がスマートに「いつやるの、今でしょ?!」と言いました。

 

同じことを言っていますが、泥臭い、黒板五郎が言うほうが胸に突き刺さります。

 

うじうじ悩んでいるくらいなら、「まずはやってみる」。

 

上手くいかなくても、失敗、捉えない。うまくいくために、このやり方ではだめだという経験を獲得した。と思えばいい。

 

迷っているなら、声高らかに歌ってみませんか?

 

やるなら、いましかねぇ~♪

震度5強の地震について思ったこと

【連続投稿933日目】

 

先日東京埼玉南部に震度5強の地震が起きました。首都圏で震度5強は、2011年3月11日以来。被害の全容が明らかになるにつれて、やはりこの問題が発生しました。帰宅困難と、翌日の出勤できない問題です。

 

どうしても交通機関、特に電車は影響を受けざるを得ません。タクシー乗り場に長蛇の列ができている様子が、ヘリコプターから流されていました。しかし、シェアサイクルなどを使った人は、スムーズに帰宅できたことも報じられていました。

 

翌日の出勤。コロナ禍でテレワークが進み、在宅勤務している人も多かったでしょう。それでも列車遅延状態で代替輸送のバスにも行列ができていました。

 

地震発生した当日夜と、翌日の出勤。おそらく、コロナ禍がなければ、もっと状況はひどいことになっていたでしょう。やむなく出社せざるを得ない人たちがその場にいざるを得なかった事実。その人たちを責めることはできません。

 

問題は会社の対応です。コロナ禍で柔軟な働き方が、少なからず浸透していたにもかかわらず、会社に行かなければいけない状態を残してしまっていた側面はありませんか?

営業時間通りに開店しないといけないからと言って、従業員を無理やり出社させようとしていませんでしたか?

会社から出社しなくていいとの連絡が遅かったために、すでにかなりの時間駅で電車を待ってしまっていた人もいたようです。

 

その中で、大宮駅ルミネは、電車が遅れていることを理由に開店時間未定の貼り紙をはっていました。従業員をむりに出社させない措置を取ったのか、従業員がそろわなかったから開店できなかったのかわかりません。しかし、こうした柔軟な対応力はコロナ禍で見についたはずです。素敵な対応だと思いました。

コロナ禍で身につけた対応力は、地震でも発揮されるでしょう。それができるかどうかは、ボディブローのように響いてくるはずです。

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足るを知る。

【連続投稿932日目】

 

あるコミュニティの参加者が、言いました。「足りない、足りないとは『足がない』ということ。上ばかり見すぎると足元をすくわれる。だけど足ばかり見ていると周りが見えなくなる。自分の歩くペース以上には歩けない。『足るを知る』ことが大事なのではないか」

 

何と素敵な言葉なんでしょう。足らないと嘆くよりも、今あるものを見つめてそれを活用することを、独自の表現で語っています。

 

パラリンピックを見て、同じようなことを感じていました。それでも他の人が自分の言葉で語ると、刺さるものがあります。

 

結局、何かを見て考えたことを、自分の言葉で話す。誰かの受け売りではなく。人はそこに感動するのだと思います。

 

自分の歩くペース以上に歩けない。無理して歩こうとすると足が追い付かずこけてしまう。

 

足るを知る。改めて自分の「足る」とは何か、考えてみたいと思います。

他者の靴を履くを読んで考えたこと。

【連続投稿931日目】

 

「他者の靴を履く」(ブレイディみかこ著 文藝春秋 2021年)を読み始めました。

他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ | ブレイディ みかこ |本 | 通販 | Amazon

 

「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の著者ブレイディみかこさんの最新作です。

www.amazon.co.jp

 

他者のことを学び、考え、受け入れること。これをエンパシーと呼び「他者の感情や経験などを理解する能力」と定義づけています。

 

本の中で面白いエピソードを書いています。それは、人間が「物」にされた状態について。

 

人の個人性を奪う手段は、髪型を統一し、同じ服を着せ、全員を名前のない集団にすることのみではない。互いに個人として交わすことのできる会話の欠如もまた、個人性の喪失につながるのだ。

ドイツのジャーナリスト、カロリン・エムケ「なぜならそれは言葉にできるから」(浅井晶子訳、みすず書房)の著書から引用しています。

 

人間の尊厳をはぎ取られた状態、なによりも人に会話をさせなるなるのは、主体性の感覚だ、と述べています。つまり「I(わたしは)」。他社との会話によってのみ、自身のアイデンティティが証明される。

 

会話することで他社の承認または拒絶を通して、個人性が浮き彫りになる。

 

他者との違いを感じるためには、やはり会話をしないとダメだということです。

その上で、相手を受け止める力というのが養われていくんだと思っています。

 

会話する機会を奪われたら、人はSNSに行きそこでストレス発散するかのように先鋭化した意見を矢のように放つんでしょうね。

 

どんな些細なことでもよい。皆さんは会話していますか?

今日の仕事は、楽しみですか

【連続投稿930日目】

先日、ある広告が話題になりました。

 

「今日の仕事は、楽しみですか」

 

JR品川駅のコンコースに設置されているモニター全てに掲載され たこの広告。批判が殺到し、1日で終了となりました。

 https://www.itmedia.co.jp/news /articles/2110/06/news070.html

 

この広告を出したのは、国内最大規模の経済ニュースプラットフォ ーム「NewsPicks」を手掛ける
 株式会社アルファドライブ。

 https://alphadrive.co.jp/#miss ion

ホームページを見ると、素敵なミッションが目に入ってきます。(以下、HPから引用)
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ビジネスパーソンと企業に、きっかけと創造力をたくさんのイノベーションが、次々と企業の「中から」生み出され る日本をつくりたい。

 

ビジネスパーソンひとりひとりが主役となって、次々と新しい価値が生まれる活気ある日本をつくる。
 

ビジネスパーソンひとりひとりが自分らしくいきいきと、新しい価値の創造に取り組む活気ある日本をつくる。

 

たとえ天才的な起業家じゃなくても、たとえ天才的なアーティスト じゃなくても、ビジネスパーソンひとりひとりが主役となることで、必ず、新しい価値を生み出すことができる。


私たちは日本のビジネスパーソンの可能性を信じています。
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批判の中身を見ていると仕事は、楽しいものなのか。楽しくない仕 事もある。やらなくてはいけない仕事もある。そういった論調が多い印象を受けました。

 

しかし。

 

広告を出した側は、百も承知の上でしょう。それでもイノベーションを企業の中から生み出すきっかけをつくるためには、仕事を楽しむことが必要だと、アルファドライブは投げかけたのではないでしょうか。

 

逆説的に言えば、仕事を楽しめていない。活気がない。新しい価値創造ができない。イノベーションが生まれない。負のスパイラルに陥っているのが日本の現状で、それを暗に指摘した広告とも言えます。

 

嫌な仕事があるのは私だって一緒です。しかし仕事の本質は楽しむこと。この考えに違和感は全くありません。
 

広告は、エッジが効いているものです。賛成意見もあれば批判的な見方もある。批判を恐れて何も発信しなくなったらただ埋没するだけです。そんな社会からはイノベーションなんか生まれない。

 

大げさかもしれませんが、このニュースを見て、日本の凋落ぶりが改めて浮き彫りになったようで悲しくなりました。

いつもベストを尽くすこと

【連続投稿929日目】

 

どんな時もいつもと変わらずできる。それはいつもベストであること。

 

昨日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」は、新型コロナと戦う最前線の医師に密着していました。かわぐち心臓呼吸器病院理事長・院長の竹田晋浩医師。エクモ治療の第一人者です。

www6.nhk.or.jp

 

昨日の番組では、感染が爆発的に拡大した8月の対応や、危険な状態にある男性患者の生々しい治療の様子などを軸に、竹田医師の経歴などを紹介していました。

重症患者の病床がどんどん埋まっていく状況で、従業員の安全を優先しながらも不眠不休で治療にあたる姿は、見る人の心を打ったのではないでしょうか。

 

冒頭は、最後に竹田医師が発した言葉です。

 

いつもベストを尽くしていれば、どんな状況でも普段と変わらず対応できる。逆に言えば、どんな状況でも対応するためには、常に最善を考え、最上の方法を提供し続けること。

以前、プロは準備が8割と書きました。8割の準備をすれば、残り2割はその場の対応力で対応が可能となる、という意味です。

 

ベストを尽くすために、何を自分が行えばいいのか。大事なのは、「毎日」ベストを尽くし続けること。

 

今日の努力に不足はありませんか?

バックキャスティングとフォアキャスティング

【連続投稿928日目】

 

現在と過去から未来を予測すること。未来の目標や状況を想定し、そこからげんざいなにをやるべきか明確にすること。前者をフォアキャスティング、後者をバックキャスティングと呼びます。

 

バックキャスティング思考が主流となっている印象を受けますが、かといってフォアキャスティング全てが否定されたわけではありません。過去の状況を学び、現在の状況を加味して未来を読み解こうとすること自体必要不可欠です。

 

そうはいっても、進むべき方向性が定まらないとどこに進んでいいのかわからなくなります。「VUCAの時代に、バックキャスティングではない。今あるものを市場に出しながら進んでいくことが必要だ」と言っていた方がいました。ある意味正しい。しかしどういう方向に進みたい、という北極星的なビジョンは、いくらVUCAとはいえ持っておく必要があるでしょう。

これも、二者択一ではなく、使い分けが大事だというお話です。