改善を進めるために大切なこと

【連続投稿269日目】

 

改善に取り組んでいる方であれば経験があるかと思いますが、アイデアを出しても「それはすでに以前取り組んでだめだった。だから今回も失敗するはずだ」と拒否反応を示されることがあります。


では、失敗した当時と今では、外部環境は同じでしょうか。内部リソースに変化はないのでしょうか?


工学的には「与条件が変われば設計解は必ず変わる」と言いますが、その当時失敗したことでも、今の環境に合わせたやり方をすれば、成功するかもしれません。

 

その当時の手段が間違っていただけなのに、あたかも目的そのものを否定してしまっているだけかもしれません。


最近読んだ「戦略参謀」(稲田将人著)に、「前提が違えば制度の運用に不具合が起こる」「企画にはそれを適用させる前提がある」という言葉があり、我が意を得た感がありました。


環境が変化しているにも拘らず、昔の成功体験にしがみついて、その当時のやり方を変えない方も同じで、経験的にこちらのほうが改善する際の抵抗勢力になりやすいと思われます。


時系列や外部環境を冷静に俯瞰する分析力、前提の違いを踏まえた提案力と、理解してもらうプレゼン力、改善を進める推進力が必要になってきます。

 

ただ、すべてを1人で賄うことは難しいもの。そこはチーム力でカバーするために、ネットワークを持っていることが重要なんです。