平時と有事、正解がある時代とVUCA時代。山口周さんの言葉より。

【連続投稿391日目】

 

以前このブログに書きましたが、著作家、パブリックスピーカーの山口周さんが、講演でお話しされた言葉を最近よく思い返します。

 

平成までは、問題だらけだった。そのため問題を解決する能力が人間に求められた。

正解がある環境で、早く正確にその正解を出せる偏差値が高い人が優秀とされてきた。

つまり正解に価値がある時代。

 

VUCA時代においては、正解がない。共感や意味、ストーリーが大切になる時代。そこに重きを置くべきではないか。

 

ざっとこんな趣旨です。

正解がある平時ではうまく機能するシステムも、いざ有事になると全く役に立たない、むしろ邪魔になってしまいます。

有事の際でも、平時と同じ発想で正解を求めようとしていませんか。

これはある意味しょうがない。なぜなら、正解がある世界で優秀な方が集まっている組織では、有事対応は難しいからです。

そこは組織のリーダーが責任をもって決断しなければいけない。

 

以前、お会いしたとある方は、普段はほとんど仕事を部下に任せっきりでした。ところが東日本大震災が発生した直後は、自らが陣頭指揮に立って、休む暇もないほど的確に、迅速に指示を出していました。「普段は仕事しないから、こういう時には働かないとな」と笑いながら語っていたことを思い出します。

 

これからは、有事のリーダーの素養がますます求められますよね。

常に想定外を想定する。自らの目で見て考え行動する。こうした思考訓練が欠かせないのでしょうね。