短期志向の経営から長期視点への変化 日経新聞の朝刊から考える

【連続投稿407日目】

 

SDGsだから、ということではなく、企業が存続することが社会善」

 

昨日、SDGsに関する定例会(zoomで開催しました)で、参加者のおひとりが発言されました。

企業が存続することで、雇用が生まれ、地域社会に貢献し、税金を納める。これをやり続けること。それこそがSDGsにつながる、という意図でお話しされていました。

 

その話が残っている今朝、日経新聞朝刊の一面に「コロナと資本主義」と題した連載記事が出ていました。見出しには「短期志向の罠をこえて」。

記事の内容は以下の通りです。

 

長期の目標で経営を進められるか。

起業は永続が前提である。

アビガンは30年研究し続けてきた。

欧米の機関投資家は今回のコロナ危機の中で、

配当よりも雇用維持を重視するよう求めた。

 

ROEを重視する経営から、ESGを重視した経営へ一気にシフトチェンジした感があります。

こうした状況で、長期的なスパンで物事を考えられるのは、やはり理念があるかどうかに影響されます。

ある事業者は、おっしゃいました。

「集まった人たちが交流し、笑顔になるための場づくりが自社の存在意義。そのためにはこの場を維持し続ける必要がある。だから店をつぶすわけにはいかない。稼ぐ必要があるんです」

目先の利益にこだわり、得られた利益で、さらに良い場づくりをしています。

長期の視点があるからこそ、筋が通った経営ができているのです。

 

価値観が変わる、と言いながらも、実は本質、原点に戻ったのではないか。とも感じている今日この頃です。