自ら見て、聞いて、考え、行動する人材

【連続投稿882日目】

 

一度成功すると、その体験から抜け出せなくなってしまう。自分の見たいものしか見ようとせず、自分に都合の良い解釈しかしなくなる。「先日個人が優秀でも組織が優秀とは限らない」で投稿しました。 

eitaroh7407.hatenablog.com

 

8月なので、太平洋戦争に関する本を読んでいます。「日本のいちばん長い日」「ノモンハンの夏」いずれも故半藤一利氏の本です。

1904年の日露戦争で辛勝した成功体験(少なくとも旧陸軍では成功体験)を1931年に始まる満州事変から、太平洋戦争終結まで40年以上引きずって判断を狂わせた事実。

エリートと言われる人は、人生の成功者でありその自負から周りが見えなくなることは多々あります。

 

個が強くなれば組織も強くなると聞いたことがあります。この場合、強くなる意味は決してお勉強ができる、優秀な大学を出ていることではありません。「自ら見て、聞いて、考え、行動する」ことができる人物を指します。

ねじ曲がった古い価値観にとらわれることなく、自分の足で現地に赴き、人の話を聞いて考えられる人。そこで出た考えを行動に移せる人。

物事がうまくいっているときには、上意下達、硬直したピラミッド組織のほうが都合がいいでしょう。しかし有事になったらそんな組織では全く役に立たないのは、今の状況を見ても明らかです。

 

「自ら見て、聞いて、考え、行動する」人材を活かせる組織づくり、有事に求められるリーダーの役割ですね。