「悪い本」は本当に悪い本だったのか。

【12月9日 連続投稿1780日目】

 

「悪い本」(宮部みゆき作 岩崎書店)を課題図書とした読書会を開催しました。内容は、「悪い本」そのもの。一読した限りでは正直かなりディープです。

しかし、参加者とディスカッションしていくなかで、気づきがありました。

 

人の心になかには、必ずと言っていいほど悪いことを考えてしまうもの。考えることそのものは決して悪いことではない。むしろ悪いことを考える自分としっかり向き合うことで、なぜ自分はそう感じたのか、考えたのかを深掘りする。すると自己理解が進む。

きれいごとだけでは生きていけない。でも悪いことを実行してはいけない。その匙加減を学ぶことの大切さも隠されているのかなと感じました。

この「向き合う」姿勢の大切さ。自分のダークな部分から逃げない。しっかりと向き合うことが、ヒトとしての成長につながっていく。

 

そうやって考えたら実は「良い本」だね、と閉めて終わりました。

 

是非皆さんも手に取ってみてください。