【連続投稿日596目】
日本経済新聞では、毎週土曜日「リーダーの本棚」と題した特集が組まれています。各界で活躍しているトップクラスの方が、ご自身の愛読書を半生を振り返りながら紹介しています。
大好きな特集のひとつで、毎週楽しみにしています。自分の愛読書が含まれていると嬉しくなるものです。
座右の書はなにか、と聞かれれば「経営者の条件」(ドラッカー)を真っ先に挙げます。
出会いは、2012年だったともいます。中小企業診断士勉強中、「経営者」について考えていたころでした。
私が求めていた経営者像を語る本というよりは「これからの時代、全てのビジネスマンがエグゼクティブ。成果をあげるために自らをマネジメントできない人が部下や同僚をマネジメントできない」と主張する、自己啓発本の部類に入る本です。
ただこの本から学んだことは非常に大きい。
時間管理、貢献、人の強みを生かすこと。生産性を上げるために集中すること。意思決定、などなどその後の自分自身の考え方を構築する基盤を学びました。その後の人生を大きく変えたのが中小企業診断士と「経営者の条件」と言っても過言ではない。
仕事でアウトプットする際、本書の考え方を自分の言葉にアレンジして盛り込むことが多々あります。
1966年に書かれた本ですが、恐ろしいほど現代に通じる内容が盛りだくさんです。
例えば、PDCA。硬直的な計画への批判がたびたびクローズアップされます。しかし本書では「一つひとつの失敗が新しい機会をもたらすがゆえに、頻繁に修正していくべき」そして「柔軟性を当然のこととしなければならない」と警鐘を鳴らしています。また、「変化は脅威ではなく機会としてとらえなければならない」と主張しています。
それも当たり前ですが、1966年から警鐘を鳴らし続けている慧眼はさすがです。
ドラッカーは「マネジメント」がよく話題になります。これも素晴らしい本ですが、読んだ時の衝撃で言えば、圧倒的に「経営者の条件」。
ということで、今日は座右の書についてでした。